洗濯表示の謎 同じ商品でも海外と日本では洗い方が違う?

洗濯表示には、海外で作られたブランド衣類(インポート品)において、稀に2枚の洗濯表示が付いていることがあります。

 

1枚は英語表記の洗濯表示で、もう1枚は日本語表記です。しかし、同じ衣類であっても洗い方に違いがあることがあります。それが最も混乱を招く要因です。

 

 

異なる洗濯表示の謎

洗濯表示が異なる理由の一つは、素材の特性です。例えばナイロンなどの素材は水洗いするとシワになりやすく、取り扱いが難しくなります。そのため、英語表記では水洗いOKと記されている場合でも、日本語表記では水洗いNGとなっていることがあります。

 

海外表示
日本表示

 

上記画像は、参考までに私物のRICK OWENS(リックオウエンス)の商品についている洗濯表示です。

 

海外の洗濯表示では、30℃以下なら洗える表示となっていますが、なぜか日本表示ではそもそも洗えない表示となっています。ちなみに洗濯機で洗濯してみたところ、特に不具合はありませんでした。

 

日本の洗濯表示と海外の洗濯表示、おそらくこのような違いが生じるのは、メーカーが細かい指示に対して苦情を受けたくないためです。日本人は洗濯表示に従わず水洗いしてシワができてしまった場合、メーカーに文句を言うことがあります。そのため、メーカーは日本人には水洗いではなくクリーニングを推奨しています。

 

正しい洗濯表示の解読方法


では、洗濯表示の解読方法を見ていきましょう。まずは洗濯表示のマークに注目します。

 

洗濯機のマークは、水の入ったバケツの中に手が入っているデザインです。このマークがある場合は水洗いが可能です。数字が表示されている場合は、水洗いする際の温度を示しています。一方、クロスのマークがある場合は、ドライクリーニングが必要です。

 

さらに、洗濯表示には漂白やアイロンの情報も記載されています。三角のマークがある場合は、漂白が許可されています。漂白を禁止する場合は、斜線が引かれた三角が表示されます。また、アイロンのマークはアイロンのマークと、その下に熱設定を示す数字が表示されます。アイロン禁止の場合は、アイロンのマークに斜線が引かれています。(必ず設定温度を守るようにしましょう)

 

洗濯表示には他にも、タンブル乾燥やドライクリーニングの情報が含まれています。円形のマークがある場合はタンブル乾燥が可能です。タンブル乾燥禁止の場合は、円形のマークに斜線が引かれています。また、ドライクリーニングが必要な場合は、円形のマークにPという文字が表示されます。

 

衣類ケアのポイント

洗濯表示の謎が解けたところで、衣類ケアのポイントを挙げましょう。まずは洗濯機の使い方に注意しましょう。洗濯表示に従って水温や洗濯方法を選ぶことで、衣類の劣化や縮みを防ぐことができます。

 

また洗濯用の衣類ネットを使うことで。過度な色落ちや型崩れなどを軽減できるので、積極的な利用をおすすめします。

 

ドライクリーニングが必要な衣類は、専門のクリーニング店に預けましょう。正しいクリーニング方法で衣類を処理することで、長く美しい状態を保つことができます。

 

まとめ

洗濯表示の違いについて理解し、適切な洗濯方法を選ぶことで、衣類の長持ちや美しい状態の維持につながります。洗濯の際は、注意深く洗濯表示を確認し、指示に従って適切に扱いましょう。洗濯表示の謎を解き明かし、衣類ケアを理解することで、お気に入りの衣類をより長く楽しむことができます。